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アンゴラ王国は、イングリッシュ・アンゴラを専門とするショップです。

アンゴラ飼育方法recruit

■イングリッシュ・アンゴラの飼い方■

1.飼育環境

(1) ゲージ飼育の場合

うさぎのゲージは大きめのものを用意してください。
(高さ60cm以上、幅90cm以上が望ましいです) 

 
 ※ 注意点;よく兎の飼い方を説明している本等に 『底が金網の物はウサギの足を傷てるので避けて下さい。』 と説明してある事が御座いますが、正直に申し上げますとウサギの足にピッタリな 『 スノコ 』 はまだ開発されていないのが現状です。
本来の野山や森で生活している動物なので、自然な状態とは掛け離れています。
   
・・・では、どうしたら良いのかと申しますと、

 ※ イングリッシュ・アンゴラには一番
 『 ワイヤー・スノコ(金属スノコ) 』が向いています。
  
何故なのでしようか・・・大事な事なので、その理由をご説明致します。
 
ウサギに対して何故か一部のガイドブック等で一番薦められる『 木製スノコ 』は、ハッキリ申し上げて全ウサギ達に向いていません!! 試しに使われたなら、その理由が一週間で判ります。
ワイヤースノコは別売りになる事も御座いますがすが、面倒でも後の手入れが全然違います。
出来れば、ワイヤースノコが最初からセットとして販売されているケージ等の方が割高であっても後々お得と感じると思います。
  
 ★『木製スノコ』の問題点
 
@ オシッコが木に染み込み常に濡れた状態になり、雑菌が沢山繁殖します。
A 木を兎がかじってしまう為、足が引っかかり骨折等の怪我をする場合もあります。
B @の理由から悪臭が常にしてしまいます。
C 汚れを落とす為に洗ったりすると、直ぐに乾かず使えません。
D 金属、プラスチック等の素材に比べ汚れが付着しやすく取れにくい為、見た目も悪いです。

★『プラスチックスノコ』の問題点
 
@ プラスティックスノコになっているものはウサギがかじってプラスティックを食べてしまう場合もあるので、かじられない形状の物が好ましいです。
A プラスチックは一見清潔そうですが、蓄積した汚れは取れにくく裏側の掃除が非常にしにくい為、使いやすくない商品も多く見受けられます。
B オシッコが完全に下に落ちない為、足元が常に濡れた状態になり病気や怪我になる可能性もあります。
 
※  木製やプラスチックの問題点を金属スノコはある程度防いでくれます。しかし、乾燥した状態の土の地面や 芝生の様な自然環境に極近い状態を作ってあげる事が一番望ましいのですが、日本の住宅事情はその様な環境を作れる方々は極僅かと思われますので、犬や猫の様に室内にていたずらや誤飲等に気をつけながら飼う事もけして難しいことではありません。その場合は、ケージ等をトイレをする場所が決まってきた箇所に設置し常に自由に出入り出来る様にしてあげると多くのウサギ達はトイレをその中で済ます様になるので、犬や猫レベルの様な飼育も難しい事ではありません。(赤ちゃんの内はトイレを上手に出来ませんが、根気強く教えてあげれば覚えてくれます。)
しつける場合けして体罰はしないで下さい。床などを叩いて音と振動で怒ってるよ・・・と伝えて下さい。声でも◎です。 

(2)床

仔ウサギの場合床には、スノコに常に新鮮な干し草( 三番チモシー等 )を敷いて上げて下さい。
スノコはケージに付属されていると思いますが、仔ウサギの場合、目の細かい物を重ねる等の工夫が大切です。また、新聞紙やペットシート等は、ウサギが食べてしまって深刻な状態になることがありますので、床には絶対に敷かないで下さい。(特に赤ちゃんの内は何でもかじったり食べたりしてしまいます。) 

☆ オススメ出来ないケージ
 
 ※ 必ずケージ内の底部分に引き出しの有るケージを購入しましょう。
引き出し無しタイプは割安ですが、問題外です。
掃除が簡単に出来ない等悪い事だらけです。購入はお奨め出来ません。

(3)水入れ

小動物用の吸水器を使用致しましょう。(大型の物は赤ちゃんが使えない場合も御座います)
ウサギは、ペレット等を沢山食べると当然喉が渇く為、水を欲しがりますが一度に沢山の水を摂取すると
赤ちゃん等は急激にお腹が膨れてしまい、危険な状態になる場合もまれに御座います。
赤ちゃん用と大人用は別にした方が良いと思います。
(大人用は水圧が強い物もあり、強く押さないと上手く飲めない為、歯の角度が変形してしまうケースもまれにあります。)
吸水器を上手く使えない子は、小さな受け皿で飲ませるのですが、根気良く吸い口を指などで触ってウサギに水が出る事を教えてあげて下さい。
また、常にウサギがきちんと水を飲んでいるかを必ず確認してください。
※ 飲み口が詰まる場合も御座います。
吸水器は、吸い口のボール部分もきちんと掃除をしてあげてください。

(4)トイレ

ウサギは、トイレの場所を覚えますので、ケージの中に小動物用のトイレを用意してあげてください。
※ 人間を含め赤ちゃんの内は完璧にトイレが出来ません。
あちこちにオシッコ、糞をしてしまいますが、ちゃんと出来るまで怒らずに気長に待ちましょう。
(トイレの上手下手は個体差があります。最初から1箇所でする子も居れば、あっちこっちにしていた子がある日突然完全にトイレを覚える子も居るので、愛情を持って根気良く接してあげて下さい。)

(5)ブラシ

ウサギの毛は年3〜4回抜け変わります(地域や飼育環境によって異なります。)ので、出来れば毎日のブラッシングを日課にしてあげて下さい。
ブラシは、小動物用のもので皮膚を傷つけないものを選ぶようにしてください。

(6)爪切り

爪が伸びたら、ウサギ用の爪切りで白い部分だけをカットしてあげてください。
ピンク色の部分は、(カラーによってピンクに見えない場合も御座います。ピンクは薄いカラーに多く見られます。)
血管や神経が通っていますので絶対に切らないでください。
爪を切る時に、ウサギが暴れたりして危いと判断した場合には、ウサギの扱いに慣れている動物病院で、
切ってもらった方が良いと思います。

2.食事
  
@牧草

  ※ 牧草が主食です。 ペレットが主食では御座いません。
牧草は、ウサギに必要な繊維質を多く含み、ウサギの健康にとても良い食べ物です。
ウサギがいつでも食べられる様に常に新鮮な香りのするものを入れて置いて下さい。
   
 
A野菜

与える場合野菜は、新鮮なものをよく洗い水分をキレイにふきとってから与えてください。
ぬれたままの野菜をそのまま与えるとケージ内の汚れの元となります。
牧草等の重要な他の物を食べなくなる程与える事は控えて下さい。
 ※ 赤ちゃんは消化不良を起こす場合がありますので、下痢等確認したら直ちに食べさせる事をやめましょう。

Bペレット

ペレットは、歯の伸び防止やお腹の健康のために、出来るだけハードタイプの物を選ぶようにしましょう。
 ※ 硬い物を上げ過ぎると歯が曲がってしまう等の意見を言う方がおられますが大きな間違いです。
ウサギ等の齧歯類(げっしるい)達はかなり固い物でも噛み砕いてしまいます。歯が曲がったのはケージ等の金属部分をかじる癖がある場合いが考えられる原因の1つです。もう一つは何か硬い物に、※ 縦ではなくて前からのチカラが加わり曲がったと考えられます。
何千匹以上のペレットを食する様子を見てきましたが、硬いペレットで歯が曲がった事は1度も御座いません。
 ※ なるべく粗繊維が30%に近いものを選んで上げて下さい。
また、湿ったものや古くなったものは与えないようにしましょう。
絶対にやってはいけない事は、食べ残しの上から追加して与えたりするのは避けて下さい。
下方部分が傷んでしまう事が御座います。


○与えてよいもの○

牧草、小松菜、にんじん、チンゲン菜、大根の葉、ブロッコリー、サラダ菜、パセリ、セロリの葉など
 
( いくらでも上げて良いという訳では御座いません。適量はおやつ程度とお考え下さい。
 ※ にんじんの葉等はウサギには毒性があります。)

△与えないほうがいいもの△

いも類、まめ類、穀物(大麦、小麦)、キャベツ、レタス、キュウリ、にんじんの葉

×絶対に与えてはいけないもの1×

タマネギ、ネギ、ニラ、ニンニク、ジャガイモの芽や皮、唐辛子、ピーマン、しし唐、ほうれん草、だいおう、
トウモロコシ、生のピーナツやピーナツの殻、生の豆、アボガド、コーヒー、ココア、チョコレートや人間のお菓子 ( 慣れた兎は人間の食べる物に興味を持ちます。 可愛さに負けてあげてしまう事は絶対にやめましょう。)
 ※ 食べたがるからといって、絶対に上げてはいけません。 食べてしまってからは、犬や猫の様に吐いて戻す事が出来ません。本当に危険な状態になる場合も御座いますから、特に小さなお子様が自分の食べている物を優しい気持ちで与えて・・・そして悲劇が・・・このケースは事前に想定し事故が起きない様に気を付けて下さい。


×絶対に与えてはいけないもの 2×

★ 観葉植物や花壇に咲いている花等は、ほとんどが有毒です。(違う場合も御座いますが、有毒が多いです。)
ウサギがあやまって食べたりしないように注意 して下さい。
ウサギは、悪いものを食べても吐くこ事が出来ません。
 
● 有害になる物や、有毒なものは絶対に食べさせない様に工夫して下さい。


感情表現

   うさぎは滅多に声を出しませんが、しっかりと喜怒哀楽があって、しぐさや表情がとっても愛らしい動物です。
遊んで欲しい時は、人の手や足を鼻先でつついたり、嬉しい時や機嫌が良い時は、垂直にジャンプしたり走り回ったりします。
警戒しているとき、危険を知らせるとき、怒っているときは後ろ足を 「ダンダン!」 と鳴らしたりします。
気に食わない時などは 『ブッゥ ブッゥ』 と音を出すときがあります。
これに驚いて全ての要求を呑んであげていると、ワガママな子になったりするので気を付けて下さい。
いけない事をした時は、絶対に兎の身体ではなく、床等を叩いたり踏み鳴らしたりしてイケナイと伝えましょう。   
沢山のコミュニケーションをする事で、いずれ必ず言葉だけで意思疎通が図れる様になるでしょう。
最初は暴れて言う事を聞かない子も、沢山面倒を見てあげる事で大人しくなっていきます。
ウサギはちゃんとした接し方で触れれば触れる程、必ず慣れてくれます。  
リラックスしている時は、伸びやあくびをしたり、両手両足を伸ばして床にお腹をつけて寝そべったり、 リラックスして気持ちが良い時などは、急にコロンと横に転がって手をなめたり、仰向けに寝たりします。
※ 必ず人間が好きな時に抱っこが出来る子にしておきましょう。 ブラシや爪切り、薬をあげる・・・等沢山必要です。
 
   方法は簡単です。

 ※ 毎日ブラッシングする時に座った人間に仰向け抱っこをさせる・・・コレだけです。
イヤイヤしても絶 対辞めないで下さい。嫌がっても優しく根気良く声など掛けながら、裏返すを繰り返すのです。 『仰向け抱っこって気持ちイイんだ・・・』と兎に知ってもらいましょう。
これが出来る事で、お互いの信頼関係はより深まることでしょう。
もちろん最初から抱っこ大好きで、目を閉じて寝てしまう子も居ます。
馴らす事でほとんどの兎がこうなります。


                                  ・・・最後に・・・
 
アンゴラ王国ではイングリッシュ・アンゴラの捨て兎が増えている事にはとてもショックを感じています。

アンゴラ王国からお譲りした子はもちろんですが、他で購入もしくは何らかのご縁でイングリッシュ・アンゴラを飼われた方が何らかの理由で手放さなければならない状況になった場合、年齢、性別に関係なく無償でお引取り致したいと思います。責任を持って一生アンゴラ王国が愛情を注ぎたいと思います。
(高齢、治らない病気や怪我をしている子も含みますが、伝染性疾患の病気の子は申し訳御座いませんが、お断り申上げております。御了承下さいませ。)

ペットに癒されながら、可愛いペットが幸せにくらせるように愛情をいっぱい注いであげましょう♪
 
注いであげた愛情以上の考えもしなかった『幸せ』を沢山もたらせてくれると思います。


 ※ 上記の内容がアンゴラ兎の飼育方法の全てでは御座いません。
     
個体により性格も全く異なりますので、多少飼育方法が異なる場合も御座います。
私自身の飼育方法もまだまだと感じて、どうやったらウサギさん達が今以上に快適に過ごせるかを模索し続けております。
正直その様に未だに完璧を目指し探している状態である事も事実なのです。
ウサギさんの為を思い過ぎ、過保護にし過ぎや、擬人化させ過ぎによって、ウサギさんを短命にさせてしまうとも限りません。
程好い自然で快適な状態を探し続けて行きたいと思います。  
 ※ 新しい技術や器具、飼育方法等を発見致しましたら、再びお伝え致したいと存じます。
  
 ※  もしも文中の内容で納得がいかなかったり、疑問に思われる事柄が御座いましたら、ご遠慮なくお聞かせ下さいませ。
まだまだ至らぬ点は数多くあると思いますので、今後の課題や参考にさせて頂き、更なる向上を目指したいと存じます。 


★ この飼育説明書はイングリッシュ・アンゴラ専門ブリーダーによって作成されました。名称等は挙げておりませんが、一部のメーカー製品やウサギ飼育についての本等を否定する表現等を使っている箇所も御座いますが、イングリュシュ・アンゴラ、フレンチ・アンゴラ、ジャイアント・アンゴラ等のアンゴラ種には不適切と思われる飼育法の為、一部否定する様な表現を使っている箇所が御座いますが、それらの製品や本等を全て否定している訳では御座いませんので、誤解なさらないで下さいませ。
 
 

お問い合わせ先
アンゴラ王国
〒368-0113
埼玉県秩父郡小鹿野町川原沢767
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FAX. 050−7566−0481
E-mail. ao@angora-okoku.com
担当者 山口 桃王